日本の伝統工芸・漆器 うるし工房 錦壽(山岸厚夫)
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山岸厚夫
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作り手・山岸厚夫

漆の色の変化について


朱の色も黒も次第に明るくなる

漆は漆の木からとれる樹液であり、生きています

塗りあがり、乾いて固まった後も呼吸し続けており

いつまでも変化します

朱の色は変化が著しく、最初仕上がった時は黒っぽい朱です

それが、空気にふれ、光により、朱色がドンドン明るくなります。

そして、堅くなっていきます。

漆の木から出る樹液である漆の液体は乳白色ですが、空気に触れて

すぐ茶褐色になります。それに鉄粉を混ぜますと酸化して漆が黒色に

なります、朱色は顔料を混ぜて朱漆を作ります。その本体である漆が

茶褐色から時が経つにつれて透明化していくのです。ですから朱漆

であろうが、黒漆であろうが明るい色に変化して行くのです。

艶も上がってきます。最初の仕上がりが艶消しでも使っていくうちに

艶は高くなっていきます。

お客様が友達が使っているのを見て注文して下さり,当社から発送すると色が黒っぽ

いと言われます。

最初、この漆の変化の説明を三年間ぐらい必死に話してきて、今、やっと

判ってきてくれるお店やお客様も増えて来ました。

しかし、インターネット販売は最近はじめたので、

私の漆器を見るのも、使うのも初めての方も多いと思います

そこで説明が必要と思いました。

漆に似せた塗料の場合,色は変化しません,劣化していくのみです

うるしは使えば使うほど味が出てきます。

朱色が明るくなるについても、深いツヤになってきて、もう手放せなく

なります。

根来塗りの方は使っていて、朱漆が磨り減って黒の部分が多くなってきます。

曙塗りの方は使っていて、黒漆が磨り減って朱の部分が多くなってきます。

どちらの塗りも使えば使うほど変化します。(漆が生きている証拠ですね)

とにかく、私のものを一つでも,使ってみて下さい。または持っている人に

聞いてみてください。体験談があると思います。

 




有限会社 錦壽
(ゆうげんがいしゃ きんじゅ)


〒916-1232
福井県鯖江市寺中町21-2-1
TEL:0778-65-3001 FAX:0778-65-2490
店舗運営責任者:山岸厚夫



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