日本の伝統工芸・漆器 うるし工房 錦壽(山岸厚夫)
 
 
トップページへ
山岸厚夫
特徴
豆知識
お支払い・送料
会社案内
お問合せ

※現在こちらのページではお買い物することができません。

お買い物をご希望の方は下記のサイトをご覧ください。
下記サイト名もしくは画像をクリックするとショッピングページに移動します。

【サイト名】うるし家族


ご案内
サイトマップ
はじめてのお客様
お支払・送料について
交換・返品について
よくある質問
お届日数と時間指定
贈答品の対応について
プライバシーポリシー
セキュリティーについて
コンテンツ 
会社概要
錦壽の漆器の特徴
錦壽の漆器の扱い方
うるしの豆知識

作り手・山岸厚夫

漆器屋 山岸厚夫のルーツ


20年程前に個展をした時、ピカッと光沢のある漆器をつくり、並べていました。

お客様ほとんどの方が、入り口に入られてすぐに「手入れは?」「どんな布を使って磨くの?」など、とにかく扱いの質問をするばかりで、器の形や価格を見るのは二の次でした。

私は、もっと気楽に使える漆器を作りたいと考えました。

まず最初にキズが付くのが怖いなら、最初からキズだらけにしてしまおうという逆転の発想です
つまり使い古した雰囲気を作るのです

当時ジーパンを買うと新品の雰囲気が嫌でわざわざ洗濯してから使用し始めました
つまりジーパン感覚の漆器です

塗りあがった後にすごく細かいペーパーで全面を研ぎ、その後、拭き漆と言って漆を刷り込んで仕上げるようになりました、漆を刷り込むことにより、塗りあがりの表面より強くなり、爪をたてて引っかいても傷が付かないほどの硬い表面になりました

次にお客様の心配はすぐ剥げるという不安です

研究しました。剥げるとは木地と塗りの密着が悪いまたは厚い漆塗りが欠けることと分かりました。
木地と下地の密着は木地に最初、生漆を吸い込ませる木固めの工程をしっかりすることで剥離が少なくなりました。
また厚めの漆ですが、これは下地の工程の時に生漆と地の粉、との粉との混合配分によって異なる事がわかりました。

丈夫さと混合比率を研究しました。すると漆が多い方が丈夫とわかったのですが、ヘラでは付けられないほど柔らかい下地漆が出来、刷毛で下地を塗ることにしました

刷毛で下地をしたら刷毛目が残ります、伝統工芸の世界では刷毛目は研いで平らにするのが基本ですが、あえて平らにする必要はないと考え、刷毛目も手の味と考えました。

下地の上に黒中塗りを塗り、朱漆を塗って研いだら、根来の雰囲気になり、根来塗り中心の作品を作るようになりました。

中塗りを朱漆、上塗りを黒漆にして研ぎだしたら、黒の下の朱色が出て、曙塗りとなりました。


山 岸 厚 夫 プロフィール
1951
福井県鯖江市寺中町21-2-1に生まれる
1969
 武生商業高校卒業、家業である漆塗りを習う
1975
 自分が欲しいもの、作りたいものを作りはじめる。

一品ものの芸術作品を作る作家より、日常に使う普段使いの漆器づくりを中心に制作をはじめる
1977
 漆をよく知りたいと思い、近くの山で漆の木を20本程見つけて、「漆かき」を体験する。

そこで知った事は漆が木からにじみ出る時の香りはすばらしい。まるでハッカのような「スカッ」としたような香りに初めての感動を覚える。
また、漆が固まったときはすごく硬いものだということをあらためて知り、漆の質を見分ける目を養う。

このときの体験が、後の作家活動に対し大きな影響を与える。
1985
 漆の良さについて知らない人が多く、漆器離れが増えていることを感じる。

この頃から、丈夫で気軽に買える価格で木製の椀が出来ないか、研究をはじめる
1987
 漆器の原点を探りはじめる。

(山岸 談)
漆器をよく使われる方には、木の椀を勧めた。私は木の器を作る時、木の味をなるべく表現するため厚めの木地づくりし、漆は油分や下地材など最小限にして、漆本来のもつ強さや光沢を最大限に表現すよう作成しました。
1988
 「山岸厚夫のうるし展」を浜松市のギャラリー「汎」にて開催。

個展の様子が地元、静岡の新聞に掲載される。
1989
 個展を東京・国立のギャラリー「岳」にて開催。

はじめて荒挽の盛鉢を3点出展。道路から見える所に陳列したので、それを見て来店された骨董屋の主人、美術大学の教授などと新しい交流が始まる。
1990
 生家の二階を「うるしの部屋」に改装。

床を漆塗りして作品陳列した。家庭画報が「うるしの部屋」を取材。掲載される。
1990
 ホテルオークラの「メノワ」で個展を開催。

ホテルオークラの役員、NHKの番組のレギュラー出演者などと交流が始まる。
1991
 山口県小郡の「土遊び」で6年連続、毎年秋に個展を開催。

6年使っても丈夫という事で自信がついてきた。
1992
 東京・浜松町の東京都立産業貿易センターで「暮らしの器展」を主催。

(山岸 談)
最初、私の商品のみで展示会を予定していたので、東京の友人に50坪のスペースにて手配を依頼しました。ところが、友人が間違って500坪の会場を予約してしまった。現場を見て、あまりの広さにビックリ!すぐ会場を半分の広さに変更。 しかし250坪でも広いので、急遽知り合いの作家達に電話をし展示会をしないかと声をかける。

漆器作家が18人、陶器が3人、家具が1人、アクセサリー、和紙、絵画、帽子、そしてホンダの手作りオートバイまで出展となった。朝日新聞の全国版に載ったことから、沢山お客様が来られ、今まで見たことない作品ばかりと好評でした。
1993
|
2000
 日本全国。各地のギャラリーで個展を開催。

山岸のポリシーは「地図を見るだけでなく、自分の足で歩いて見たい」また、「各地のお客さんと直接会って話がしたい」。とにかく時間のある限り全国の個展会場へ現れる、まるで「旅作家」であった。
1999
 銀座三越より展示会の依頼を受ける。
ぎゃらりー「う」の作家のメンバーが面白いとのことで「12人展」を銀座三越にて開催。
2005
 3月、6月、10月、12月
ニューヨークで4箇所で個展開催及び講演
2011
 8/23 韓国の定林寺址(ジョンリムサジ)博物館に私の作品が常時展示されることになった
2014
 8月 日本橋高島屋にて個展
9月 三越本店にて個展
10月横浜高島屋にて個展
2015
 1月 銀座 靖山画廊にて「UTSUWA」展
 


有限会社 錦壽
(ゆうげんがいしゃ きんじゅ)


〒916-1232
福井県鯖江市寺中町21-2-1
TEL:0778-65-3001 FAX:0778-65-2490
店舗運営責任者:山岸厚夫


Copyright (C) 2004 KINJU. All Rights Reserved.