日本の伝統工芸・漆器 うるし工房 錦壽(山岸厚夫)
 
 
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山岸厚夫
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作り手・山岸厚夫

 漆(うるし)の豆知識


   漆と科学塗料との違いは?
漆は漆の木の樹液で、天然の液体です。

科学塗料は分子を科学的に合成させて作った化合物です。昨今、技術の進歩で漆にちかい分子構造の塗料も開発されて来ましたが、どうしても天然漆のような複雑な組成は出来ません。

漆の乾燥には酵素の働きを活性化させる適当な温度と湿度が不可欠ですが、反面、いったん乾燥した漆は比類ない耐久性と美しさをもった塗膜となります。

   採集の仕方は?
漆の採り方は、漆の木を植えてから10年程たち、直径10cm以上になると採取します。

6月中旬から10月下旬にかけて、朝の4時頃から、5日間ごと傷を付け、1つの傷から一滴の漆をとり、何十本、何百本もの漆の木から採取して、終わったら全部、伐採してしまいます。

つまり、10年育った漆の木は、1年で漆液がとられ、役目は終わる訳です。漆は大変貴重なものです。
【漆掻きに使用する道具】
タカッポ
漆鉋(うるしかんな)
漆鎌(うるしかま)
掻篦(かきへら)
採取した漆液を入れる。近年「カキタル」という呼称が普及している。ホウノキ皮材。 荒皮を削って平滑になった漆の幹にキズをつける。単に「カンナ」ともいう。 皮剥用の鎌。漆の木の表面を削って滑らかにする。単に「カマ」ともいう。 キズから滲みでた漆液を採取する。単に「ヘラ」ともいう。

   漆の植培と育苗
漆の育苗には次のような方法があります。
一つは種子から育てる方法、もう一つは既存樹の伐根からバエ(萌芽)を出せさせて木を更新する方法です。

バエ(萌芽)を繰り返して成長する漆

漆の苗木畑

このほかにも根を分けて苗木をつくる方法などもありますが、現在は播種(はんしゅ)による育苗が主となっています。

   漆はどのようにして乾くのか?
一般的には、高温で空気が乾燥している状態で乾くと思われがちですが、漆の場合は、湿気の多い所が良く、水分の多い空気中から酸素を取り入れ、固まります。
実際は、漆風呂という湿度の高い戸棚に入れて、乾燥させます。

上塗りの場合、乾燥するまでに12〜24時間かかるので、漆がたれないように、回転風呂を使用します。

   漆の色は?
飴色の半透明です。
黒漆は鉄分を加えて作ります。
朱漆や、黄、緑、青、などの色漆は、その色の顔料をまぜて作ります。
しかし、ポスターカラーのようなカラフルな色は出せません。

漆そのものが透明ではないので、白漆にしてもベージュに近い白色になります。又、漆は時間がたてばたつ程、乾燥し、硬化し、そして色が明るくでます。

採取された漆
同じ朱漆で塗っても、乾燥して一日後の色と一ケ月後、半年後の色では異なります。

   漆器の上手な扱い方
新しい漆器の臭いが気になる時は、日陰で風通しの良い場所に置く、又は米びつの中に2〜3日入れて置きます。

使用後は、長く湯水につけておかず、ぬるま湯で汚れを取り、良くゆすいで下さい。糊けのない使い込んだ綿布で水気を手早く拭いておきます。
電子レンジやオーブンなどには使用しないで下さい。又、直射日光に長時間あてないで下さい。

天然漆の塗りものは、いつまでも生きています。大切に使い込むほどに、いい光沢を出し、素晴しい味わいが出てきます。





有限会社 錦壽
(ゆうげんがいしゃ きんじゅ)


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福井県鯖江市寺中町21-2-1
TEL:0778-65-3001 FAX:0778-65-2490
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