JINMOさんとの出会い
20年前になります
新宿の京王百貨店で「福井の物産展」が開催され、そこに私も出店していました。
そこにJINMOさんが来られたのです
異様な雰囲気だったのを覚えています、見たこともない帽子と靴、そしてサングラス姿、少し怖いような雰囲気もありました。
私に近づいて来られ、話かけられました。
「私は横浜高島屋で山岸さんの作品を見て、ナンジャコリャと思った」
「従来の漆器とは全く異質だと思い仰天した」
「すぐ購入し、それから毎年、結婚記念日に一品ずつ買い足していった」
そんな話をされ、私の作品のファンだとの事、私は大変うれしかった。
それからお付き合いが始まり、当時、横浜の自宅にも伺い、間近でギターテクニックを見させて頂いた。
あまりに早い弾き方なので見えなかった、ナノ奏法というらしい。
私の武生(今は越前市という)の店(ギャラリー「う」)でも演奏して頂いた。
それから10年の歳月が過ぎ、昨年秋に突然電話を頂いた。
それは私が今までの漆器にはないアート的な塗り方をしてホームページに載せた次の日だった。
誰よりも早い見つけ方だ
ビックリやら嬉しいやら…・誰かが気がついてくれるかも知れない…と密かに思っていた
その誰かはJINMOさんであった
「このような作品をドンドン作って下さい」
私は色々やって見ようと思った
そして最近(24年4月)、本格的に私独断の塗りをしようと決め、バンバン作品を作るぞと決め
作った作品は www.yamagishi-atsuo.jp に載せる計画をしてトップページを作った
すると、やはりJINMOさんからの電話だ
すごい直観力のある方だと思った
電話かかった時、私は青山291にいて、夜の最終電車で帰る予定だった。
でもJINMOさんから会いたいとのこと、
すぐ予定変更してもう一泊することにした
そしてJINMOさんの用件が済む頃の9時に自宅に伺った
10年ぶりの再会だが、時間の経過を感じさせなかった
奥さんも前に会った時より若くなったのはないですかと言われた
ギターを持った方々が3人おられた、レッスンが済んだところのようだ。
私は漆器屋の山岸です、と自己紹介した。
あとから聞いた話だが、JINMOさん宅に来られる方はみんな漆の山岸さんと知っているとの事
なぜなら使っている漆器はすべて山岸さんのだから、みんなに山岸さんの事を紹介しているとの事
それも20年間も使って下さっているというのだから驚きである
また毎日使っている箸や椀が傷んでないというのがまた驚きである
丁寧な扱いして下さっているのですねと奥さんに言うと
いえ、特別なことはしてません、普通に洗っているだけです
私は嬉しかった、10年後にこのような言葉が返ってくるのが理想だったのである。
10年使ってよかったら、また買うとき当社の漆器を買ってくれるだろうと…
10年どころか20年である
JINMOさんは真面目な仕事していて良かったねと言って下さった、地味に作っていて良かったと自分も思った
私の最近の自由に色漆を使った椀たちを机の上に並べた
二人ともいいねぇと言って下さった
椀のほかに塗りサンプルのコースターも並べたが、これもいいと
これから山岸さんはこれ以上に自由度の高い漆器を作るのでしょうと言われたので
もちろんです、と答えた
最高にスゴイのが出来たと思ったら送ってくださいと言われた
もうやるしかないと思い、帰りますと言った
するとJINMOさんはパソコンを見せて、もう写真もとり、ブログに書いたとのこと
ビツクリである、話ながらページを作っていたのです
すごいスピードであった
帰りにかたい握手して帰った
その時のJINMOさんのブログ→http://twilog.org/JINMOxxx/date-120429/nomen