
山岸さんの漆作品(椀5,000円、盛り鉢15,OOO円から)が、松岡洋二さんのガラス(ぽってり丸グラス2,600円、三角コップ3,600円)をダイナミックに引き立てる。 |
そのためギャラリー隣の一軒家を宿泊施設として作家に無料で開放している。
「自宅にするつもりで建てたんだけど、結局、自宅は前のまま、ここは自由に使える場所にして、展示会の時は作家さんに泊まってもらってる。一緒にメシ食ったり、悩みなど語り合ううちに、半分親戚みたいになっちゃうんですよ。来てくれた作家には、『山岸のところの展示会は気持ちがよかった。あまり売れなかったけど有意義であった』と言わせたい。目指すは、作家が安心できるギャラリー」
布、陶器、ガラス、金属、版画、アクセサ リー・ジャンルは問わない。そして時に、 コンサートや映画会を開くことも。
「鬼の版画で知られる版画家の野村たかあき さんの個展の時は、野村さんがドラムを叩く と知って、僕も昔バンドやってたし楽器も揃
ってるからと、ここでコンサートを開催。作 家が演奏するっていうんで大盛況だった」
当初、二、三か月に一度だった企画展が、 今では月に二度と大盛況。「布戯絵」の作家、郷裕隆さんのように、二年間に四度も個展とワークショップを開いたいた剛の者もいる。
「予期せぬ出会い、ノリっていうのが僕は好 きなんですよ。欲得でなく何かやると、作家 もお客さんも寄ってくる。いい関係がいい回
転を、いい連鎖をつくるんです」
それにしてもユニークだ。山岸さんは、こ れはあくまでも実験、チャレンジだと言うが、アットホームなギャラリー誕生のいきさつには、山岸さんの漆芸作家としてのこれまでの歩みも大いに関係しているらしい。 |