応量器とは僧侶が食事する時に使う器であります。
応量器(鉢盂)は釈尊以来代々の祖師方によって継承されてきたものであり、
釈尊の時代には金属の応量器が使われていたようです、それが中国や日本では木製漆の応量器が使われてきていますが、道元禅師が書かれた正法眼蔵 鉢盂(はつう)では素材が石であろうが、鉄であろうが、木であろうが、素材を論ずるべきでないと書いてあります。
朝、粥を受ける最も大きな器は、釈迦の頂骨であるとされ、頭鉢(ずはつ)と呼ばれる。頭鉢は特に大切にしなければならず、手で持つか、台(一番小さな皿)の上に置くべきである。
もし直接 テーブルの上に置くと底が丸くなっており、グラグラと安定しないようになっている。
直接口をつける事も厳禁なので粥もスプーンでとることになっている。
また食事の他に、托鉢の際に布施を受ける器にも用いられる。
他の器は高台がついていて安定する形となっており、料理を盛って、箸で普通に食べていい器である。
食後は沢庵とお茶で器をきれいにして、布巾で拭き、入れ子になっているので収納してふろしきに包んでしまい、水を無駄に使わない生活スタイルとなっている。