うるし工房と製作工程(1/5ページ)

私の漆工房です。
修理したり、改装していますが、一番古い柱は100年経っているものがあります。
玄関入り口です。
二階のショールームです。
床は全面,漆が塗ってあります。
この部屋の柱、壁は100年経っており、
特に壁は、昔は一階にいろりがあったので、
すすけて、黒っぽい感じが私は気に入っています。
この写真でわかると思いますが、ちょうちん風の
あかりで落ち着きます。
正面のものは農具で,右側のものは柿渋をつくる
道具で、鯖江市でも2台しか残ってないと思います。
柿渋を作る道具を正面から撮りました。
私が中学3年の時まで、この道具で柿渋を作っていました。柿をもちをつくようにツブシ、写真中央の
竹の籠の中に入れ、上からジャッキで圧力をかけて
押します。すると下からジワジワと渋が出てきます。それを桶にいれます。すぐ使えません、発酵するのです。約1年後に使用します。
中央の丸テーブルは手漉きの越前和紙を貼って、
漆塗りしたものです。
コップや湯のみを置いた時の音がやさしいのが特徴です。
漆の木です。
ゴムの木のようにキズをつけて樹液をとります。
この樹液が漆です。
しかし,ゴムの木のようにドンドンでません。
一筋の線にひとかきです。
一滴一滴を集めます。
昔は漆かきさんが,私の産地、越前に200人ほど
おられ,全国にうるしかきに出稼ぎにいきましたが
,今ほとんどおられません。
現在の漆は中国の輸入がほとんどです。

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