荒川浩和先生との出会い

荒川先生と出合うキッカケは原久さんであります、原さんは時計デザイナーでデンマークで宝飾デザインを学び
日本に帰ってからセイコーでクレドールという最高級時計のブランドを立ち上げた人です。
彼とは20年以上前に私の椀を買って下さったことから出会い、福井に家族で遊びに来られ、私の家に泊まって頂いたことから
お付き合いが始まりました。

東京に行くと彼は料理が得意なので自宅で夕食をよく頂きました。

ある時、数年前の話ですが、私が越前漆器協同組合の役員をしている時に越前漆器ウィークという企画をしました。
1週間を漆器イベントするというもので、もちろん初めての企画です。

原さんは料理が得意で、また自分でビールも作るという腕を持っておられるので、是非この企画に来て頂き、なにか料理など
作ってくれませんかとお願いしました。
すると、私より荒川先生がいいよと言うのです、そんな偉い先生をお願いできないよ、予算もないし、と言ったら
先生に特別に講演して下さらないか聞いてみるよとのことでした。

次の日に原さんから電話があり、OKとのこと、私はビックリしました。

結局、原さんにも講演をお願いし先生と一緒に来て頂くことになりました。

荒川先生が河和田で講演されるのは初めてでした。

それからお付き合いさせて頂くことになり、東京に行くと一緒に食事させて頂いたり、私の個展に来て頂きました。

先生は毎年、山中の轆轤の研修センターで講義をされるので、来られた時に福井にも行くよと言って下さり、
私の工房でスライドを使って漆の話をして頂きました。
孫は3歳から年長者は80歳を越えているという年齢の幅で東京からも先生の話を聞きに女性二人が参加して全部で15人ほど
だったと思います、先生もこれだけの年齢の幅の方々の前での話しは初めてだと言われました。
今でも想い出になっています。

先日(24/6/9.10)、先生と原さんが来られ福井県内を案内させて頂きました、平泉寺や漆器神社、朝倉遺跡、そして越前海岸、
三国の資料館も見ごたえがありました。

朱の産地でももあった上光町にも案内しました、

先生の後ろ姿は素晴らしく、背筋が伸びて、神社に参拝する時も寺にお参りする時もキッチリとした挨拶をされ感心しました。
やはり一流の方は違うなぁと勉強させられました。

今後もお会いしてもっともっと多くも学びたいと思います

山岸厚夫

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